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鳥類全般にそうだが、カラスも例外なく早起きだ。 日の出とともに、というよりも、 その前に薄明るくなってくると起床し、 鶏のように鳴き始める。 その鳴き声に飼い主も起こされるのだが、 このように早朝に起こされるのを避けるには、 就寝前にカラスのケージに覆いを被せて遮光すると良い。 暗い状態ではカラスは活動しないのだ。 カラスは体内時計よりも照度を基準に行動しているので、 この性質をうまく利用すれば、朝5時にカラスに起こされることはなくなるだろう。
朝食はカラスの起床後1時間以内に与える. 「寝坊して昼になった」と、いうことが無いようにしたい。 水浴び用の桶と飲み水をそれぞれ用意し、入れ替える。 このとき小屋の掃除もする。
餌については、 昼間も家にいて世話ができるなら、 少量ずつを2時間おきに手渡しで与えると良い。 この「手渡し」というのがポイントであり、 容器にエサを入れておくよりも、 手渡しの方が人によく馴れるようになる。
昼の間、留守にする場合は餌の容器にドッグフードをたくさん入れておくか、 右の画像のようにカラス用に作ったハンバーグ状の餌を与えると良い。 このサイズを与えておけば、食べきれない分をどこかに隠して、 腹が減るごとに少しずつ食べる。 カラスは水をよく飲むので、留守中に水を切らさないように、 水の容器は二ヵ所に分けると良い。
カラスは活発になる時間帯が決まっている。 一概には言えないが概ね起床後から午前中の間に活発になり、 この間に水浴びをしたり、さかんに鳴き声を発したりする。 昼間はおとなしくしていることが多い。 そして夕方になると再び活発になる。
夏の昼間は特にじっとしていることが多く、 野生のカラスも夏の昼間はあまり見かけない。 そう、カラスは暑さに弱いのだ。 カラスが口を開けっ放しにしているときは、 暑いというサインだ。 屋内飼育の場合は室温を下げるようにしたい。 屋外飼育の場合は必ず断熱屋根と日陰を用意する。
帰宅したときにカラスがすでに寝ている場合、 エサを与える必要は無い。 鳥は基礎代謝は高いが、 寝ているときはパソコンのスリープモードのように基礎代謝が低下するからだ。 だから無理に起こして餌を与える必要は無い。 カラスを寝かすときは部屋を暗くするか、 ケージに遮光カーテンなどをするとよい。 このとき、完全に遮光して真っ暗にしてはいけない。 カラスは人間と同じで寝ているときに夢を見るのだ。 そのとき、悪夢にうなされて起きた時に目が全く見えないと、 パニックになりケガをする可能性がある。
夜型の人間に合わせて夜半過ぎまで明るくし、その環境でカラスも起きている、 という状態はカラスの健康にとって良くない。 カラスは基本的に昼寝をしないので、 夜間に十分な睡眠をとらせる必要がある。
2021年5月5日 2021年改訂版へ移行
2017年8月27日 公開