これを機に、予ねてより計画していた究極の計画を実行に移す。
まずは二つの小屋を一度、分離する。
そして増設した方の小屋を90度回転しドッキング!
そう、あの変なサイズの増設小屋はこの日のために、
計算されたものだったのだ。90度回すとサイズがピッタリ。
そしてタイヤを取り付け移動が可能に!
薄暗かった日陰の地から脱出するカラスたち。
いざ、陽の当たる場所へ!
ゆっくり移動しているのは、 予想よりも重量が重く、なかなか思うように動かないからだ・・・。
そして庭のど真ん中に。
太陽の光を全身に浴びるカラスたち。
カラスの皆さん!いかがですか?
久しぶりに見るこの表情だ。カラスたちにとっては衝撃の体験であろう。
設置してすぐに、なぜかウシが小屋の床下に向かっていく。
カラス小屋の床は金網が貼ってあり、
おかげで床のフンは地面に落ちるため全く掃除する必要がなく、
時々、小屋を移動するだけだ。
床下は通気性を確保するために大きな隙間が空いている。
この太った猫もご覧のとおり侵入可能だ。
この時はカラスの落とした餌を狙っているのだろう。
しかし、無慈悲な仕打ちが彼を待っているのである。
そのことを彼はまだ知らない。
響き渡る猫の悲鳴…、飛び出す猫、ご満悦のカラス、そして惨劇の痕だ。 床一面に広がる猫の毛。狭く身動きできない状態の猫をツツキまくり、 毛をむしり取られ、驚くほどの脱毛量。 そして猫は、二度とカラス小屋の床に潜り込むことは無かったのだ。
タライの水を交換するのが面倒になり、特に真冬にあの作業は嫌だ、
何か良い方法がないかと考えて、たどり着いた答えがこれ。
市販のシンクを改造して低く設置し、
排水ホースは床下から外に出す。
そして外に出した排水ホースは、 フックで壁に掛けておく。
そして壁に掛けてある排水ホースを、おもむろに地面に降ろす。
それだけで迅速に排水される仕組みだ。 これにより、タライを持ち上げることもなく、 水に触れることなく、さらにバルブを操作することすらも無く、 排水が可能になった。
カラスに限らず動物の飼育は、 日々の餌やり、水の交換、小屋の掃除など、どれも小さく簡単なことだが、 その簡単なことでも雨の日や雪の日、自分が風邪をひいた時も、 一日も欠かすことはできない、飼い主に課せられた責務だ。 普段は簡単な作業だが時には重荷に感じることもある。 だからこそ、その負担を可能な限り軽くし、日々の作業をシステム化することが重要だ。 それによりカラスもハッピー、飼い主もハッピーフォーエバーとなるのだ。
今回のカラス小屋は一つの完成形である。
だがしかし、その進化は止まらない。
さらなる上質を目指し、新たなカラス小屋を設計中だ。
というよりも、幾多に及ぶ改造と増設のおかげで各部に矛盾が生じ、
これ以上の進化が難しくなってきた、というのが建て替え計画の本当の理由だ。
2016年12月3日公開