カラスブログ2018年3月11日 今だけ愛妻家

2月中旬から巣作りを始めたハシボソガラスの夫婦。 長年、連れ添ったこの夫婦は協力して手際よく作業を進める。 だが彼らは特に仲が良いわけではなく、 自己中の夫とそれを献身的に支える妻という関係である。

カラスの夫婦

この画像は2月10日のもの。

エサ台のドッグフードを食べる夫のところに、 妻が後からやって来た。


カラスの夫婦

仲良く食べるのかと思えば、
「ズイっ」と、詰め寄るお父さん。


カラスの夫婦

別アングルのカメラから見てみよう。


カラスの夫婦

妻はすっかり怯え、悲しげな声をあげている。


カラスの夫婦

目の前にいる自分の妻を威圧し、食べ物を独り占めだ。

見ていて悲しくなるほどの仕打ちである。

「今度は愛妻家」という映画があるが、 その映画の序盤のストーリーを思い出させる。 世の中の自己中な夫たちが見るべき映画だ。 ハシボソのお父さんにも見せてやりたい。


そして産卵の時期を迎える

カラスの夫婦

3月8日。 いつものように大好物の卵黄を食べるお父さん。

「今日もオレ、腹いっぱい食べちゃうよ~!」


カラスの夫婦

「一つはここで食べて~、残りは持って帰ろうかな♪」


カラスの夫婦

「・・・、」

だがお父さんの動きは止まった。

何か悩んでいるようだ。どうしたのか?


カラスの夫婦

「・・・、」

空を見上げるお父さん。


カラスの夫婦

しばらく自問自答の末、 大好物の卵黄を残して立ち去った。

そう、お父さんは自分の妻のために食べ物を残してやったのだ。

当たり前の話に聞こえるかもしれないが、 このお父さんにとってはすごい事である。


カラスの夫婦

それを見ていた妻がやって来た。


カラスの夫婦

粗暴で自己中心的なお父さんだが、妻への思いやりが芽生えたのだ。

だがその、ささやかな「思いやり」はこの時期だけの事である。

季節限定の愛妻家なのだ。




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2018年3月11日公開

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