カラスブログ2018年1月13日 ハシボソガラスの逆襲

森のハシブトガラスに縄張りを横取りされたハシボソ夫婦。 池の南岸まで防衛線を下げながらも、 縄張り奪還のチャンスをうかがっていた。

そして2018年元旦

ハシブト優勢のまま新年を迎えた。

だがこの日の午後、事態は急転する。

カラスの縄張り争い

元旦の青空に突如現れたカラスの群れ。その数10羽以上。

森の上空で散発的に空中戦を繰り広げている。 どうやら他所からハシボソガラスの集団がやって来たようだ。


カラスの縄張り争い

混戦状態でよく分からないが鳴き声から判断すると、 いつものハシブトに対して複数のハシボソガラスが襲い掛かっているようだ。 ハシボソの方が数が多く、前回とは逆の展開である。


カラスの縄張り争い

いくつかのグループに分かれ各所で小競り合いを繰り返す。

ハシボソのお父さんの声も混ざっているが、さすがにどれか分からない。


カラスの縄張り争い

後ろから追うのがハシボソガラス。

首を伸ばして妙な格好をしているが、 ハシボソガラスは飛行中に鳴くのは得意ではなく、 このように首を伸ばした変な姿勢になることがある。


カラスの縄張り争い

背面宙返りからの急降下はカラスの得意技。


カラスの縄張り争い

空中で急停止して方向転換。

このサイズの鳥でここまで自在に曲芸飛行できるのはカラスくらいだろう。


カラスの縄張り争い

森の上空を行ったり来たりするが、徐々にハシブトの声は少なくなる。


カラスの縄張り争い

劣勢に追い込まれるハシブトガラスたち。

謎のハシボソ集団に突然襲われ、体制を整える間もなく敗退したのだった。


カラスの縄張り争い

ハシボソ夫婦は池の対岸に戻っては遠くから戦局をうかがっている。 まるで全体の指揮を執っているかのようだ。

あのハシボソ集団はいったい何だったのか?

状況から考えると、ハシボソ夫婦が他所のカラスに援軍を要請したようだが。

はたしてカラスにそんな高度な作戦の立案が可能なのか?

信じられない話ではあるが、 他所のハシボソガラスと連携して縄張りを奪還したのは事実である。


カラスの縄張り争い

二時間ほど続いた空中戦は夕方になり収まった。 言うまでも無くハシボソガラスの圧勝である。


そして翌朝

カラスの縄張り争い

庭を歩いているのはハシボソのお母さんだ。 予想通り、ハシボソ夫婦は庭に戻ってきた。

警戒する様子はなく堂々としているところを見ると、 昨日は森のハシブトたちを完全に制圧したのだろう。


カラスの縄張り争い

ところで、あのハシボソ集団の姿はみあたらないが、 元の場所に戻ったのだろうか?

彼らは独身時代の仲間たち? あるいは過去に巣立った子供たち? いろいろ想像してみるが確かなことは分からない。 いずれにせよ、何らかのカラスネットワークが存在することは確かである。


カラスの縄張り争い

ハシボソのお母さんはすっかりやせ細り、羽毛は乱れている。 縄張りを横取りされて以来、まともに食べていなかったのかもしれない。


カラスの縄張り争い

ハシボソのお父さんはカラス小屋に張り付いている。 久々にアディと対面したようだ。


カラスの縄張り争い

翌朝もハシボソ夫婦はエサ台にやって来た。 もう完全に縄張りを取り戻したということだ。

ハシボソ夫婦が戻ってきたのは嬉しいことだが、一つ困ったことが起きた。


カラスの縄張り争い

アディの様子が変なのだ。

なぜか、すっかりお父さんに夢中になってしまったようで、 お父さんの姿を見つけるたびに羽を揺らしてアピールしている。 こうなると私の言うことは全く聞かず、制御不能である。

もしかして発情か? いや、それは時期が違うしそもそもお父さんはハシボソだし、妻帯者だし。

このように羽をゆさゆさする行動は、 子ガラスが親鳥に対して行う自己アピールである。 あれ? でもアディはもうすぐ三歳だし、そもそもハシブトなのに?

いずれにしても、ハシボソのお父さんは魅力的な存在なのだろう。 屈強で頭脳明晰、カラス界のイケメンとして種を超えて愛される存在なのだ。


カラスの縄張り争い

心ここにあらず。

アディには早く正気を取り戻してほしいものだ。




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2018年1月13日公開

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