カラスブログ2017年7月29日 ビッグウェーブ

一昨日、7月27日木曜日の事。

先週から太平洋上に次々と台風が発生している。 そして木曜日、台風5号は日本列島にほど近い太平洋上で停滞した。 あの天気図を見るとサーファーなら誰もが心躍る。

サーフィン歴15年の私の経験によると、ズバリ、今日がパーフェクトである。 あの位置に台風が停滞すると、 周期が長くパワーのあるうねりが押し寄せるのだ。 満を持して台風を迎え撃つ準備が整った。 仕事を休み朝5時に起きて海へと向かう。

海へ続く道

この辺りの海岸は小高い丘が連なっていて、 こうしてしばらく森の中を通って海へと降りていく。


海へ続く道

狭くて暗い小道を抜けるとやがて海が見えてくる。

期待が高まる瞬間だ。



台風がもたらす周期の長いうねりは太平洋を渡り、 この沿岸の浅瀬で一気にパワーを放出させる。 そして身の丈を大きく超える波が姿を現す。

今日はその波に乗るのだ。 朝から渋滞で疲れたが、そんなものはビッグウェーブの前では些細なことだ。

高まる期待。 早まる鼓動。

そして

海

へっ!?

眼下に広がる穏やかなる太平洋・・・。

静かに寄せるサザ波の音、 海鳥の声、 誰もいない海・・・。

ビッグウェーブは? どこですか?

まさかのフラット・・・。 確かに波情報サイトでは台風のうねりが届くのは週末となっていたが、 私は自分の勘を信じた。そしてその期待は水平線の彼方へ霧のように消えた。

ここまで見事に予想が外れると何の気力も湧いてこないものだ。 今日はいったい何をして過ごせばいいのだ? 貝殻拾い? 家に帰ってふて寝?

サーファーにとって波の無い海ほど退屈な場所は無い。 分かりやすく例えるなら「雪の無いゲレンデ」、もっと言うと「水の無いプール」、 「ビールの無いビアガーデン」・・・etc.・・・。



すると、どこからか聞こえてくるカラスの声。 そう、この海岸はハシボソガラスの縄張りなのだ。

仕方ないから今日はバードウオッチングでもするか・・・。


海鵜

あれか?

いや、あれは違う。 真っ黒だがカラスではない。 カラスよりも大型のカワウだ。 群れで行動し時々こうして波打ち際で休んでいる。


海鵜

羽を広げて日光を浴びる。


海鵜

カラスの3割増しくらいの大きさはある。

顔はドラえもんのようにユーモラス。


海鵜

翼を全開にして日光浴。

鳥が両翼を広げる姿は優雅で絵になるものであり、 ワシやタカが翼を広げたデザインをよく目にする。

だがしかし、 この鳥の場合は腹の出たおっさんのエアロビのようだ。 ずんぐりした体形のせいだろう。


カラス

その手前には下を向いて探し物をしている1羽が。


カラス

こちらはハシボソガラスだ。 流木をつついて昆虫を探しているのか?


カラス

もう1羽飛んできた。地面スレスレを軽やかに飛行する。


カラス

着陸。右は子ガラスだ。両親に連れられて海辺に食べ物を探しに来たようだ。


カラス

こちらは親鳥。換羽の時期なのか折れた風切羽が一本飛び出している。


カラス

彼らは満潮を過ぎて2時間くらいするとやってくるのだ。 潮に乗って運ばれてきた漂流物の中に、食べ物を探している。

ここのハシボソガラスには華麗な特技がある。 干潮のときに砂浜で二枚貝を拾って空高く舞い上がり、 上空から直滑降でテトラポッドに叩きつけて貝を割るのだ。 だが今日はそのパフォーマンスは無しだ。貝がいないらしい。

力技が得意のハシブトと違い、ハシボソガラスは創意工夫を凝らす知能派なのだ。


カラス

これは子ガラス。波打ち際へと歩いていく。


カラス

おっと!、突然、何かに驚いて「ビクッ」と、飛び上がる。


カラス

「気のせいか・・・。」


カラス

波打ち際の漂着物に興味を示すが、

それは食べ物ではないだろうに・・・。


カラス

反り返って裏側をのぞく。

口の中が真っ赤なのは子ガラスの証。


カラス

ぼんやりと海を見つめる子ガラス。

寄せる波に何を想うのか。


カラス

その間、親ガラスは穴掘りに夢中。


カラス

邪魔な海藻をよける。


カラス

すると、子ガラスが手伝いに来た。


カラス

子ガラスはものすごい勢いで穴を掘り始めた。

「穴掘りは得意なのだ!」


カラス

親鳥がいなくなってもまだ掘り続けている。

ただひたすら穴を掘る子ガラス。

何のために穴を掘っているか分かっているのだろうか?


カラス

穴掘りを終え、親子並んでウォーキング。


カラス

再び波打ち際へ。


カラス

子ガラスも積極的に食べ物を探している。


カラス

子ガラスがまた何か拾い上げてきたが、 これもビニールのゴミだ。

こいつはさっきから食べられないものばかり拾い上げてくる。


カラス

カラスたちがいなくなったところで、先程カラスが掘っていた穴を見に行くと・・・。


カラス

ずいぶん深く掘ったようだ。


カラス

彼らの狙いはこれかな? カニが掘った穴が点在している。中にカニがいると思って掘り起こしていたのだろう。

ここのカラスたちの食料は主にカニ、貝、魚である。 だが打ち上げられる魚はほとんど腐っているので、 そのような魚は余程腹が減っていないと食べない。


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2017年7月29日公開

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