カラスブログ2017年6月11日 飛べないカラス

ハシブトガラス

こちらはアディ。  新築したカラス小屋に引越して以来、 頻繁に枝から落ちてケガをするようになった。 その度に生えかけていた風切羽が折れてしまうのだ。 最近は尾羽も痛めてしまい、 ご覧の通りボロボロになり、 カラスとしての威容が失われている。

旧カラス小屋に比べると、枝の高さが全体的に30cmくらい高くなっているが、 これがいけなかった。


ハシブトガラス

そこで枝の配置を変えて、 床の方まで階段状に枝を設置してやった。

日頃のカラスの動線をよく観察し、見極め、 計算しつくした配置だ。


ハシブトガラス

だがそれは徒労に終わった。

アディは足を滑らせて落下しているわけではなかったのだ。 以前から何となく感じていたが、 このカラスは時々、飛べないことを忘れてしまうのだ。

私が帰宅してカラス小屋に近づいてくるのを見て、 興奮しておもわず飛び上がるが、次の瞬間、 アディは「あっ!」という表情を見せながら床に落下するのだ。


ハシブトガラス

自分が飛べないことを忘れたまま飛び上がり、 次の瞬間に我に返るが時すでに遅し・・・。 床に羽を叩きつけるのだ。

ケガをするのはいつも左側だ。 元々、骨折の影響で羽がうまく動かないうえに、 今は風切羽が欠損しているので、 余計にバランスが悪いのだ。

ご覧のように、またしても成長途中の風切羽を折損してしまった。 血がポタポタ垂れている。 ストローのように見えているのは成長途中の羽の軸で、 ストロー状の筒が伸びた後に先端から羽が展開してくるのだ。 成長途中のこの段階は血管が通っているので、 損傷するとこのように出血する。




枝の配置には最善を尽くしたが、アディがこの調子ではどうしようもない。 だからと言って、この状況をこのまま放置するわけにもいかず・・・。

枝を極端に低くすればストレスを与えるだけだし・・・。 こうして10日間ほど考えた私は最終的な結論に達した。



その結果がこちら ↓

ハシブトガラス

カラス小屋の窓の高さに網で仕切りを入れ、 ロフトのような二段構造にしたのだ。


ハシブトガラス

金網は一部を段違いに設置することで、 今まで通りに床にもアクセスできるようにした。


ハシブトガラス

こういう時に一番乗りするのは決まってアディだ。 好奇心が旺盛である。 さっそく金網に降りて確かめる。

アディの口が開けっ放しなのは、 驚きを隠せずにいるからだ。


ハシブトガラス

「今まで届かなかった場所にも手が届く。」


ハシブトガラス

こんな仕切りをいれたらストレスだろうな、 と心配していたが、 どうやらその心配は要らなかったようだ。

意外にも好評である。


カラス目線で言うと、
「二階建てになり床面積が二倍!」
と、いうことだろう。


ハシブトガラス

すっかり上機嫌のアディは、 金網をジャンプしながら私のところに飛んで来る・・・、


ハシブトガラス

カラスが悪だくみをしているときの表情だ。

今アディは、私の鉛筆を狙っている。


ハシブトガラス

隙をみて鉛筆を奪い取る。

今日はサービスで盗らせてやっているが、 普段、作業のためにカラス小屋に入ると、 ポケットの中の道具やネジが次々と消えていくのだ。

おかげで作業はなかなか進まない。


ハシブトガラス

そう、カラスは人が持っている小物を欲しがるのだ。 取り返そうとすると激しく抵抗する。 凄い執着心だ。

こうなるともう、返してはくれない。

だが、すぐに飽きる。

鉛筆をさんざん撫でまわし、飽きたころ・・・、


ハシブトガラス

さて、いつもの仕事を・・・。 両足で鉛筆を挟んで・・・、

そして~、

「大きく振りかぶって~、」


ハシブトガラス

「破壊!!」

フルスイングの頭突きを繰り返すアディ。

こうして弄ばれた私の鉛筆は、芯を残しつつもその役目を終えた。


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2017年6月11日公開

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