管理人ブログ2017年2月5日

sx210

このボートは3年前に購入したヤマハSX210。 船底を見ての通り、プロペラも舵も無く、ウォータージェット推進である。
買ったはいいが、あまり乗らないのでコンディションを維持するために、年に何回か出航している。

昨日の朝、吹き続けていた北西の風は弱まった。真冬のこの時期、常に北西の風が強く吹き、海は荒れる。 船を出せるのは、西高東低の冬型が緩むその時だけだ。

この機を逃すと南岸に低気圧が通り、再び冬型に戻る。


sx210

ヤマハがジェットボートの製造から撤退して10年以上経ち、 満を持して登場させた渾身の力作。

選べる三種類の艇体の内、中間のサイズがこのSX210だ。 全長7m、100馬力のエンジンを二基搭載、最高速度はジェットボートにしては遅い70km/h。 と言っても他のボートよりは圧倒的に速い。 それに、ツインエンジンは加速が良いのだ。

詳しくはこちら。興味のある人だけクリック→YAMAHA SX210


sx210

中古艇で購入したが、 最初のオーナーが乗船中に、全速力で暗礁に乗り上げ船底を破損、 その際にエンジンルームに浸水して、右舷のエンジンが損傷した。 その事故現状のまま私が購入し、船底は造船屋に修理を依頼した。 エンジンは自分で分解、調整したのち組み上げたものだ。

きっちりクリアランスをとって組んだため、 現在はこの損傷したエンジンの方が調子が良い。


sx210

出航前点検を済ませ、暖気運転をしながら港内をゆっくりと進む。

朝の気温は氷点下。ボートに溜った雨水は完全に凍っていた。


sx210

港を出て、ボートを加速させる。背中に母港が遠ざかる。
 「本日、天気晴朗なれども波高し」

ジェットボートは俊敏な操舵感と引き換えに安定感がなく、 波があるときは常に修正舵をあてながらの操縦となる。 波に弱いのだが、2mくらいまでの波高ならば、エンジンパワーとテクニックで何とかなる。 しかし、状況によっては横転の危険はある。

この日はウエットスーツの上に、ライフジャケットを着用している。 海で死にたくなければ、海に浸かることを前提とした準備をするべきだ。


sx210

途中、軍艦島のようなコンクリートジャングルが見えてくる。

ここは、かつて栄えた温泉街だ。今は寂れながらも細々と生き続けている。


島

40分ほど船を走らせると、沖に小さな島が見えてくる。

今日はあの島に上陸するのだ。


入港

この島の周囲には浅瀬と暗礁が点在し、非常に危険。 座礁しないように、GPSを見ながら慎重に航路を選ぶ。

そして防波堤から島に入港する。


着岸

慎重に着岸する。

ジェットボートは低速時に舵がほとんど効かないのだ。 低速時に向きを変える際は、宇宙船のようにジェット噴射を細かく繰り返す。


上陸

上陸し、防波堤を渡って階段を上ると、 最初に出迎えてくれるのはコレ。

ちょっと、よくわからない地蔵と、その傍らにステンレス製の賽銭箱がある。


上陸

そして頭上からハシボソガラスの鳴き声がする。

営巣中なのか、テリトリーを主張しているようだ。


上陸

歩道を進み、この島のメインストリートに向かう。

貝殻で敷き詰められた浜は実にきれいだ。


トビ

「ピー ヒョロロ、ピー ヒョロロ」と声が聞こえる。

現れたのはトビ。


トビ

大型の猛禽類のトビは、大きさはカラスの3割増しはあるだろう。

堂々たる体格で、強そうだ。


トビ

公衆トイレに入ると、そこの注意書きには 「ここで魚を調理しないでください」、とある。

この島では、トイレで魚を捌く人がいるようだ。


トビ

低空飛行しながら海面を散策している。


トビ

そして急降下し、足を水中に突っ込む。

いったい何を探しているのか?


トビ

カモメが水中に頭を潜らせ、何かを引っ張り上げてきた。

死んだ魚?のようなものだ。


トビ

すると、トビが飛んできて横取り!


トビ

だが、足で掴みきれずに獲物は落下。

自分の足元に、奪ったはずの餌が無いことに気付き、悔しがる。


トビ

気を取り直してリトライ。

「今度こそ、あのカモメヤローの餌を奪うのだ!」


トビ

獲物をゲットすると、すかさず他のトビが群がってきて奪い合いあう。

どこかで同じ光景を見たような、何とも残念な姿だ。


トビ

その数はどんどん増える。


トビ

獲物を横取りされた先ほどのカモメは、なす術もなく佇むのみ。


トビ

ここで私は、昼食のバターロールパンを取り出す。


トビ

それを海に投げると、すかさずトビが急降下して鷲掴みにする。


トビ

試しに近くにパンを投げてみると、 遠慮なく取りに来る。

こんなに近くで猛禽類を見ることも珍しい。

トビはカラスと同じくらい図々しいのだ。

しかも猛禽類のクセに群れている。

さらに、猛禽類なのに生肉ではなく、私のバターロールパンを喜んで食べる。


トビ

すっかり味をしめ、私をロックオン。

猫のように大きな瞳で訴えかけてくる。


トビ

隙を見て、トビが残したパンくずをスズメが拾いに来た。


トビ

すぐそばの海岸に、木の葉のようなものが並べてある。


トビ

近寄ってみると、それはヒトデだった。

なぜヒトデを干しているのか?しかもこんなに沢山。

このヒトデたちはおそらく、干される寸前まで生きていたのだろう。

そして突然、乾いたコンクリートに干され、太陽光をダイレクトに浴びる・・・。

ヒトデたちの断末魔が聞こえてきそうだ。

先程から貪欲に獲物を漁るトビたちも、このヒトデには全く興味が無いようだ。


トビ

船に戻ろうと歩いていると、ハシボソガラスが発する警戒音が聞こえてきた。

上陸したときに、島の入り口にいたハシボソガラスだ。

領空侵犯したトビを猛追撃している。

左がトビ、右がカラスだ。

この後、カラスはトビに追いつき、渾身の飛び蹴りをくらわす。

加速と旋回性能はカラスの方が上のようだ。

縄張りを守るときのカラスは、まさに鳥類最強である。


トビ

島を出て、さらに沖に向かう。

この島から少し離れた沖合に、無人の島、というか岩山がある。

一年中、強風にさらされ、草木もまばらでもちろん真水も無い。

この海峡の上空を、カラスが移動するのを目撃したことがあるが、 カラスはこの島には立ち寄らないようだ。


トビ

剝き出しの岩肌に、黒い無数の突起が見える。


トビ

船を近づけてみると、それは無数の海鵜(ウミウ)だった。

北西の風をかわす、島の南岸で羽を休めているのだ。

皆でそろって太陽の方角を向いている。


トビ

そして島の東をみると、水面に無数の白い点々が見える。


トビ

こちらはカモメの大群だ。

カモメにとっては陸ではなく水面の方が落ち着くようで、 浮かびながら休憩している。

今日のクルージングはここまで。陽が高いうちに帰港しようと思う。

トビ

行きとは逆の爽快な追い風の中、一路、母港を目指す。

母港の灯台が見えてくる。岸沿いに無数にある港の中で、この灯台が最も分かりやすい目印だ。

トビ

マリーナに電話を入れると、船台を水中に降ろしてくれる。

だが、昼時に帰港すると、マリーナのスタッフが食事に出て不在の時があり、 そんな時は沖で時間をつぶす。

トビ

久々に陸に上がる。

これにて無事帰港。


おまけ

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2017年2月5日公開

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